毎日使用するお風呂、心身ともにリラックスできる場所です。快適に使用するためにも日頃のメンテナンスが大事です。
今回はメンテナンスでも、ユニットバスのつなぎ目に入っている充填剤(シリコン)、コーキングの耐久年数と劣化のサイン、打ち直しについてご紹介します。
ユニットバスの交換時期を少しでも先に延ばす為にも、コーキングの点検はとても大事です。
ユニットバスのコーキングの重要性
ユニットバスのコーキングはパネルとパネルのつなぎ目やパネルと洗い場のつなぎ目、パネルと浴槽のつなぎ目に充填してつなぎ目を塞いで防水する為にとても大事です。
コーキングが劣化してヒビや剝がれが発生していると、その隙間から水漏れが発生してパネルの裏に水が入り込みパネルにサビが発生してしまいます。
その他に裏にカビが発生していたり、酷い場合は家の躯体にシロアリが発生して家が損傷する場合があります。
パネルの損傷のために交換する作業を行ったことがありますが、パネルと浴槽のつなぎ目から水漏れが発生してサビが発生してパネルがグズグズになっていたことがあります。この時はパネルの錆だけでその他に異常は無かったです。
ユニットバスのコーキングは防水する為に非常に大切です。日頃の手入れとその時にコーキングの状態を確認することが大事です。
コーキングが剥がれると何が起きるの?
引用:MINATOR (みなとリペア株式会社) https://minato-repair.com/2019/09/23/15640/
引用:株式会社アメニシティ https://amenicity.co.jp/contents/blog19/
ユニットバスのコーキングはお風呂の防水性能を維持する為にとても大事です。コーキングが劣化して剝がれが起きると水漏れの原因になります。
コーキングが劣化して剝がれてくると、そこから水漏れが発生してユニットバスの裏に水が入り込むようになっていきます。
パネルの裏側は表面より湿気に弱くサビが発生しやすいです。またパネルの錆ですんでいればいいのですが、酷い場合は周りの木材の腐食やシロアリ発生の原因です。
実際にパネルがサビてボロボロになっていた現場の交換に行った時に、交換作業前にコーキングを切っていくのですがその時すでにコーキングが劣化して剝がれていたので簡単にシリコンを引っ張るだけで取れてしまった事があります。
パネルに錆が発生したのはコーキングが劣化して剝がれて水が裏側に回りこんだのが原因です。
このようにコーキングはお風呂を長く使用するためにも、建物を劣化させないためにもとても大事です。
コーキングが劣化したサイン
コーキングに変色やカビ、ひび割れや剝がれが発生してきてる場合は劣化してきているサインです。
コーキングが変色してくるといずれカビが発生してきて段々とカビが取れなくなってきます。次にはひび割れが発生してきたり、コーキングの剝がれが発生してきます。
コーキングの寿命は8年~10年位なので打ち直しの一つの目安です。
コーキングの寿命年数と状態、変色やカビ、ひび割れや剝がれが打ち直しのサインです。
コーキングの普段のお手入れ方法
コーキングしてある部分の手入れとしては、中性洗剤を使用して柔らかいスポンジ等などを使用して、ユニットバスの掃除と同じでいいです。この時注意してほしいのは、強くこすらないことです。
コーキングの部分を強くこすったり固めの材質でこすると、コーキングの剝がれや、コーキングの表面に傷つける事によりカビが発生して時に深く入り込み取れなくなってしまいます。
パネルの表面に傷が付き最悪の場合ここよりサビが発生してしまいます。
コーキングの掃除はパネルと同じ掃除方法でいいです。カビが発生して取りずらくなった場合は、カビ取り剤を使用して除去することが必要です。コーキングの部分は強くこすらないことが大事です。
掃除の時にコーキングの部分にひび割れや剝がれが有るかチェックする必要があります。
私もユニットバスの掃除には中性洗剤を使用して、カビ取り剤は状況によりますが1~2ヶ月に一回位で使用しています。
コーキング補修方法
コーキングの補修方法としては打ち直すことが大事です。コーキングの耐久年数により部分的な補修か、全体の打ち直しになります。
ひび割れや剝がれが有るところをそのままにして上から被せるようにコーキングしてもすぐヒビ割れや剝がれ、カビが再度すぐに発生してしまいます。
また上から被せるようにコーキングした場合は、最初のコーキングより幅広く、厚く打ち込むので見た目も悪いです。
ひび割れや剝がれが有るところをキレイに剝がして再度コーキングをする事でカビの除去と防水性能と耐久性も元に戻す事ができます。
補修はダメな部分を取り除いての部分的な打ち直しか、もしくは耐久年数によりユニットバス全体のコーキングの打ち直しが必要になってきます。
コーキング補修を業者に依頼した場合の費用は?
コーキング打ち直しを業者に依頼に依頼した時の費用は目安として、打ち直しの場合は、約700円~1,200円/mになります。打ち増しの場合は、約600円~1,000円/mです。
ユニットバスのコーキングの長さは約15m~20m位になります。窓の大きさとユニットバスのサイズやカウンターの違いなどによりコーキングの長さが変わります。
打ち直し(打ち替え)とは、古いコーキングを取って新しくコーキングをすることです。打ち増しは古いコーキングの上にそのままコーキングをするになります。
コーキングを業者に依頼するなら、ユニットバスメーカーを通して依頼したほうがいいです。
メーカーではマニュアルにより作業価格が決まっている事と、組み立て業者が作業するので安心して任せることができます。
コーキング剥がれを自分で直す方法
コーキングの打ち直しを自分でする方法でまず最初に準備する物です。
1,コーキングガン(コーキング剤を打ち込む為の道具)
2,シリコン系コーキング剤(防カビ)
3,マスキングテープ(コーキング剤を余分な所に付けない為、仕上がりをキレイにする為、)
4,カッターナイフ(古いコーキングを取り除くのに使います。)
5,コーキングヘラ(指を使う場合は必要なし)
6,トイレットペーパー2重巻タイプ(コーキングヘラや指で慣らした時に付いた余分なコーキング剤を拭き取る為)
7,ゴミ箱(口の広い段ボールや洗面器に大きめなゴミ袋をかぶせて使用します。作業後にゴミ袋のみ外して捨てることができます。
作業手順としては、浴室が乾いている状態で行うことが大事です。
1,古いコーキングをカッターナイフを使い除去していきます。この時パネルや浴槽、床などに傷をつけないよう慎重に作業する必要があります。この時打ち直しする所全部取り除いておくことです。
2,余分な水分が残っている場合は、トイレットペーパーなどで拭き取ることが大事です。水分が残っているとコーキング剤が接着しない為すぐに剝がれてしまいます。
3,マスキングをしていきます。この時全部しなくてもいいです。作業範囲を決めてマスキングしたほうが作業しやすいです。
4,コーキングガンにコーキング剤を取り付けて打っていきます。この時打ち込む長さは、1m~2m位にすることです。長くしてしまうとコーキングをならしている時に乾いていってしまい仕上がりも悪く、作業もしずらくなります。
5,打ち込んだコーキング剤をヘラ又は指で押し込むようにしながら余分なコーキング剤を取り除いていきます。取り除いたコーキング剤はトイレットペーパーで拭き取ります。
6,マスキングテープを剝がしていきます。
以上が作業手順になります。
慣れていない作業になるので範囲を短くして行った方が作業しやすいです。
まとめ
ユニットバスのコーキングは防水する為にとても大事です。ヒビや剝がれがあるとそこから水漏れが発生します。水漏れ量によりますが、パネルの錆や木材の腐食の原因になります。
コーキングを業者に依頼するなら、ユニットバスメーカーを通して組み立て業者に作業してもらうことで適正価格と安心できる仕上がりになります。
自分でコーキングの打ち直しをすることで費用を抑えることができます。注意することは古いコーキングは最初に全て取り除いておくことです。マスキングとコーキングの打ち込みと拭き取り(ならし作業)は範囲を決めて短い長さを作業していくことが大事になります。